甲状腺・内分泌疾患|千歳烏山駅前内科・糖尿病クリニック|千歳烏山駅前の内科・糖尿病内科・内分泌内科

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甲状腺・内分泌疾患

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内分泌とは

右手でのどをおさえる女性

ホルモンとは、非常に少量で効果を発揮し、体の状態を一定に保つ作用を持つ物質です。
例えば、「非常に少量」とは、50メートルプールに満たされた水からスプーン一杯をすくい取る程度の量に相当します。それでも、体にとって不可欠な物質である一方で、ホルモンは過不足なく必要な量が求められます。過剰でも不足でも、体の調子が狂ってしまうのです。

甲状腺ホルモンなど、知られている100種類以上のホルモンが存在します。
ホルモンを産生する臓器は内分泌器官と呼ばれ、これには

  • 脳下垂体
  • 甲状腺
  • 副甲状腺
  • 副腎
  • 膵臓
  • 胃腸
  • 心臓
  • 脂肪組織
  • 卵巣および睾丸

が含まれます。

内分泌器官から分泌されたホルモンは血液によって運ばれ、「内分泌」というプロセスを通じて目的の臓器に到達し、特定の生理的反応を引き起こします。
健康な人では、ホルモンの分泌量が巧みに調節され、常に一定範囲内に保たれています。ホルモンが不足しているときは、内分泌器官が活発にホルモンを生成し、受け手の臓器に必要な刺激を与えます。逆にホルモンが過剰な場合には、そのホルモンは内分泌器官に対して、さらなるホルモンの生成を抑制するシグナルを送ります。
しかし、何らかの原因でこの微妙なホルモンの分泌調節が狂うことがあります。こうした状態が原因で起こる病気の総称を「内分泌疾患」と言います。

当院は内分泌疾患を専門とする医師がおりますので、気になることがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。
ただし内分泌疾患は特殊な検査や治療を必要とする場合も多くあり、必要に応じて精密検査ができる適切な専門医療機関をご紹介いたします。

甲状腺疾患

甲状腺はのどぼとけの下にある臓器です。蝶が羽を広げたような形で、気管を包み込むように位置しています。大きさは4~5cm程度・重さは20g以下で、とても小さな臓器で、甲状腺ホルモン(FT3、FT4)を分泌します。
甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝や身体活動の活性化、また成長発達の促進など、非常に重要な働きをしています。
甲状腺ホルモンはその量が一定範囲内に保たれるように、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)によって調整されていますが、この調節が効かなくなると、甲状腺ホルモンの分泌量は過剰あるいは不足の状態となり、様々な症状が引き起こされてしまいます。

詳細については、以下のページでそれぞれ解説をしております内分泌疾患には、頻度の高い病気がたくさんあります。いずれも早期発見が非常に重要な疾患ばかりです。症状が当てはまる方や、気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。

副腎疾患

副腎は腎臓の上にある小さな三角形をした臓器です。
腎臓は左右にありますが、副腎も同様に左右にあります。副腎は小さな臓器ですが、甲状腺ホルモンと同様、生命の維持に不可欠なホルモンを作る内分泌器官です。副腎は外側にある皮質と中心にある髄質に分けられ、それぞれ作っているホルモンが異なります。

副腎皮質

ステロイドホルモン(コルチゾール、アルドステロンなど)を作り、血圧や水分・塩分量、血糖値などの調整を担っています。

副腎髄質

アドレナリン、ノルアドレナリンなどを作り、血管を収縮させることによって血圧や脈拍の調整を担っています。

いずれも過剰あるいは不足の状態になると様々なところで体内のバランスが崩れてしまいます。
副腎疾患で最も多いものは、「原発性アルドステロン症」という、アルドステロンという副腎皮質のホルモンが過剰に作られる病気です。高血圧症患者のうちの5%程度が、本疾患が原因と言われています。

下垂体疾患

下垂体は間脳という場所にある非常に小さな臓器です。
内分泌器官の中でも少し特殊で、他の内分泌器官の司令塔の役割を担うホルモンを作っています。例えば先にご紹介した甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモン(コルチゾール)はそれぞれ下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)というホルモンによって刺激を受けることで作られます。
下垂体は前葉と後葉の2つに分けられ、それぞれ作っているホルモンが異なります。
司令塔の役割を持ったホルモンが作られる臓器のため、下垂体の腫瘍や炎症により下垂体ホルモンが過剰あるいは不足すると全身に大きな影響を及ぼします。

副甲状腺疾患

下副甲状腺は甲状腺の真裏にあり、上下左右で計4つあります。
副甲状腺で作られる副甲状腺ホルモン(PTH)は骨からカルシウムを血液中に移動させる働きを持ち、これによって血液中のカルシウムの濃度を一定に維持させます。
副甲状腺の腫瘍や肥大などで副甲状腺ホルモンが過剰に作られると、血液中のカルシウム濃度が異常に高くなり、重症の場合には脱水や腎臓の機能低下が起こります。急速に病気が進行した場合には意識障害が起こる場合もあり、緊急の対応が必要になります。また副甲状腺ホルモン過剰の状態が長く続くと骨粗鬆症や尿路結石が起こります。